【ぽけもんかーどげーむ】

はじめに。


ミュウツーEXは相当に強いカードだ。

その理由というのは

たねのくせにHPが170もあることや
W無色エネルギーで初手1から40叩けることではない。

ポケモンカードゲームの性質上、優秀すぎるライブラリサポートにより
意識されにくい部分である、カードの経済性あるいは純粋な意味でのカードアドバンテージを
まったく意識せずにパーフェクトなまでに
この1枚をデッキに入れるだけでより良い方向へ導いてくれるからだ。

よって、使い手が初心者であればあるほどミュウツーEXは強い。
もちろん、カードの経済性を理解している中級以上のプレイヤーが使ってももちろん強い。

 ◆

初手1の40が強い理由だというならば、
たぶん初手70の可能性を持つトルネロスEXの方が何十倍も強い。
たねでHP170というのが強いのならば、抵抗力付きのHp180のダークライの方が何倍も強い。

ミュウツーEXは、

ミュウツーEX、ダブル無色エネルギーの2枚だけのカードで機能する。

デッキは60枚で構成されており、残りの58枚は他のことに使える。

これがサザンドラだとどうなるか

モノズ、ジヘッド、サザンドラ、悪エネルギーx4の合計7枚を使って初めて機能する。
このサザンドラをミュウツーEXで撃破した場合
あなたはカード2枚で7枚のカードを潰したことになる。

1対多交換っていうレベルじゃねーぞ。
お前のミュウツーEXは神の怒りか。

あなたの残りのカードは58枚に対して相手は53枚しか残らない。
これを繰り返していけば残りサイド枚数とかHPとかそんな次元は別にしてしまえば
明らかに負ける要素がない。

ミュウツーEXの強いところは
少ないカードで機能してかつ十分な性能を持っている点だ。


また、追加のカードの投資が純粋にミュウツーEXの戦力を増強する。

2枚目のダブル無色エネルギーを貼れば、
前項のサザンドラに対して火力においても遜色なくなってくる。

一方でサザンドラ側はいくらエネルギーを追加しても性能うpは図れない。

この追加投資の効果も初心者向けとしては文句ないセールスポイントだ。
本来は最低限の投資で最大限の効果を得るのが至上命題だが
うっかり投資しすぎても表向きは無駄にならない。

 ◆

まあ、ミュウツーEXは強いってこった。

で話を終えると題名と内容が激しく乖離してしまうので
じゃあ、どんなところが強くないのかという話。

ミュウツーEXの強みは

意識せずにカードアドバンテージを稼ぎ出している点
追加投資が表向きは無駄にならない点

だ。

逆に、意識すればミュウツーEX以上にカードアドバンテージを叩けるカードを使ったり
無駄な投資を控えたりすることができるならミュウツーEXクラスのカードは他にもある。

ダークラッシュでふしぎなアメと改造ハンマーを得た今、何も恐れることはない。

 ◆

改造ハンマーの強みはミュウツーEXのダブル無色エネルギーを破壊できる点だが
どうして破壊できると強いのか。
それは、ミュウツーEXそれ自身が潜在的に抱いているカードアドバンテージの優位が
少しだけ崩れることもひとつの要因だ。(もちろん、テンポ面で大幅な得ができるのが一番大きいが)

ダブル無色が追加で1枚必要となるか、基本エネ2枚で補う必要があるので
ミュウツーEX側が必要とするカードの枚数が1枚増える。
単純計算で必要投資が1.5倍になった。

本来カードゲームでは最も気にすべきことは
デッキの枚数(とドローできるカード)には上限枚数があり
その限られた資源の中で、いかに相手の資源を潰していくか、だ。

この純粋な根本原理を理解してミュウツーEXと戦えばよい。

まあ、この原理だけで戦うと、ミュウツーEXにはミュウツーEXをぶつけるのが最良解というのが
得られてしまうので、それだけで終わらせないが

 ◆

ここまでで、

ミュウツーEX以上に投資が少ないカードを探せば良い。という結果を得られたが

次にミュウツーEXの欠点とはなにか。
それは言うまでもなくEXであること、だ。

カードアドバンテージの面で得をする設計のミュウツーEXには
勝利判定に直結するサイド数の面で大きなディスアドバンテージを持っているということだ。

投資すべきカードの枚数が2枚で十分な性能を持ち
撃破されたときに取られるサイドが1枚のカードがあれば
それはミュウツーEXより強いとなるわけだ。

そして、それは意外に多く、ふしぎなアメによりさらに安定した。
逆にミュウツーEXが持つ無色エネルギーに依存するという悪癖により
こちらが進化できないという以上に無色エネルギーを用意できない
あるいは、改造ハンマーで用意させないというテンポ面での戦いも互角以上になった。

 ◆

そして、少ないカード枚数で戦果をあげられるポケモンの代表として
エンペルトをあげる。

ポッチャマ、ポッタイシ、エンペルト、水エネルギーの合計4枚のカードで機能して

取られるサイド枚数は1枚で済み、追加投資(この場合はベンチに置くポケモンだが)が無駄になりにくく
本体は高火力アタッカーにも関わらずなぜかドローサポートが付いているという破格の存在。

これに対してミュウツーEX側はダブル無色1枚ではHP140を削り切れないので

ミュウツーEX、ダブル無色、基本エネルギー1枚の合計3枚が最低ラインとなる。

必要枚数の面でも4枚と3枚で既にサザンドラのような後手を踏まずに済む。
しかも最低ラインではサイドの面で1対1交換が実現してしまうので
ペンギン側が非常に有利だ。

 ◆

前時代のカードならテラキオンが少ない投資で高い効果を上げるカードの代表格だったし、
ドレディア(ポケモンキッズ)も少ない投資でそれなりの効果を得られるカードだ。
ゼクロムやレシラム、トルネロスはいわずもがな。

強いたねポケモンが強くなる理由というのは
必要カード枚数という点と進化が被るテンポ面でのリスクに支えられている。

今回、ふしぎなアメでテンポ面のリスクは少しは解消される。
非EXのたねポケモンは依然として強いが、
EXはそのデメリットのため、今までほどの優位は得られない。


だから、ミュウツーEXはそんなに強くないんだ。


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