夕輝と少女幻葬 ~ Necro-Fantasy
2015年3月31日 日常+αそこには、全てがあったような気がした。
◆
ここには、何もないような気がする。
同じ朝を同じ場所で迎える。
同じ夜を同じ場所で迎える。
同じ場所に、同じ太陽が出て、
同じ場所に、同じ月が沈む。
時計の針よりも正確に時計の針を眺めながら、
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目的地から遠く離れた場所に来てしまったのか。
いつのまにか、勝手に歩かされた道を振り返ることもせずに、
目的地より遠く離れた場所に行ってしまうのか。
道の先を見ることも無しに、自分の意志とは関係無いように
◆
ときおり、遠くから、知らない、声が、聞こえる。
ときおり、遠くから、知ることのない、声が、聞こえる。
もう、聞こえない。
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そこには、何もなかったと思う。
ここには、何かあると思う。
▲▽▲
墓石を回しても、もう、何も起こらないんだ。
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