夕輝と、その人は多くの人から必要とされていたがそれは伝わっていたのだろうか
2009年9月21日 日常+αもう既にご存じでしょうが、
臼井義人先生がお亡くなりなりました。
現時点では、一応のところ、事故という方向で処理されるようです。
言うまでもないですが、
クレヨンしんちゃんは名作です。
もちろん"大人向け"なんですがね。
しかし、まこと悲しいことです。
◆
オトナ帝国は言うに及ばす
様々な名作名シーンを産んできました。
が、敢えて、敢えて書きますが
やはり原作の良さを挙げないわけにはいかないでしょう。
臼井義人という漫画家は、見ればわかるんですが
絵はさほど上手くはありません。各コマをじっと見ると
絵は上手くないんです。なんていうか下手なんです。
けど、動きだけは感じられる構図が多く
全体的に絵は下手なんだけど、とりあえず妙な躍動感がある。
ストーリーはストレートで良いものが多く
また、まっすぐで一本通った芯が感じられます。
各映画版でも感じられるアレですよね。
まーちょっと原作だと方向性が違う気もしますが
とにかく、あのコメディバリバリの中で
キラリと光るシリアスな場面がある。
しんちゃんの台詞にドキっとさせられる。
各エピソードではハッピーエンドだけではなく、
何かが残って、影を落としてるけど
懸命に前に向かわなければならないという
勧善懲悪とはまた違った道徳的な部分を併せ持っていたように思います。
そのコメディバリバリの陰にある伝えたいもの・・・
ちょっと違うかも知れないけど、
柴田あーみん先生とかと似てるかも知れないですね。
◆
正直なところ、事故であって欲しいと変な想いがあります。
いろいろと話は出てるし、最近の傾向からみても
思い当たる節はあるんですが、それでもなお。
ああやっぱり、オトナ帝国の最後のシーンしか思い出せないや。
とにかく、こういうカタチで幕を閉じることになってしまったのは残念です。
私は、
クレヨンしんちゃんがクレヨンしんちゃんで無ければできなかったこと
臼井義人にしか書けなかったものが
たくさんあったと思いますし信じています。
多くの本当のファンを抱え、
なお必要とされていた"人"だけに残念でなりません。
ご冥福をお祈りします。
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