【ボリス&セルゲイ ボリスの野望】

「Hey、遅くなったね」
「やあ、久しぶり、かな」

旧友の再会というほど大袈裟なのものではなかったが、

「さて、ボリス。わざわざ呼び出して今日は何のようだい」
「HAHAHA、たいした用事は無いさ、せっかくだから一勝負どうだい」

ボリスの手には既に60枚の紙の束が収まっている。
セルゲイもまた既に鞄から戦うための武器を取り出した。
場所はいつものゲームパーラー。全て織り込み済みである。

ボリスの先手でゲームは始まった。
「セット森、極楽鳥を召喚してエンドです!」
「なあボリス、毎回必ず同じだなぁ、そこ。」
そう良いながら、セルゲイは島を置きエンドする。
「セルゲイこそ同じじゃないか」

「で、ボリスよ。今日の本題はいったい何なんだ?まさか、その新種の5Cの試運転のために呼び出したんじゃないだろうな。これでも最近は忙しいんだぜ」
「はは、君の活躍は聞いているよ。敏腕弁護士なんて青黒にぴったりじゃないか」

ボリスは、続いて山を置き2マナを使い
場に友なる石を加えた。そして、エンドを宣言する。

「敏腕なんて、世辞は無用だよ。まあ、最近は結構有名になってきたけどね。で、君の方はどうなんだい?起業したってきいてるけど」
「ああ、順調さ。コンサルティングの会社をやっている。まあ、この複雑な5色を操るよりはよほど簡単さ」

セルゲイは場にUndergroundSeaを加えた。
島とも沼とも扱う地底に広がる黒い海だ。

「HAHAHA、そのカードはまるで君の腹の内のようだな」
「誉め言葉だと受け取っておくよ!」

セルゲイは他には何もせずにエンドを宣言した。

「で、用事ってのはなんなんだい?君の会社で弁護士でも必要になったか?」
「いや、私用さ。単刀直入に言おう。今度、僕はプロリーグを作ろうと思ったんだ」
「プロリーグ?何の?」

「当然、コレさ!」

そういって、ボリスは場にSavannahを加えた。
全ての土地をタップし、極楽鳥と友なる石もタップし

「スリヴァーの女王を召喚!」
「Wait!対抗呪文を使う」
「Sit!」
「いやいやいやいや、わかってたろう。で、話を続けろよ」

ボリスはオールタップでエンドした。
セルゲイの番にセルゲイは島を場に加え、
「地底の海から黒マナを出して、鬼火を召喚!そして、エンドだ」

「いやね。最近思うんだ。他の競技、チェスにしてもそうだ。プロリーグがあるし、段位認定とかもするだろう。それをこれでもやろうと思うんだよ」
「悪い案ではないと思うんだけど、スポンサーが居るだろ常考」

ボリスは場に真鍮の都を加え、山から赤マナを取り出して
稲妻を鬼火にぶつけた。鬼火は再生するマナが無かったので
墓地に送られる。

「スポンサーは、こいつがやるんだ」

そういって、ボリスは場にBlackLotusを加えた。

「ブラックロータス・・・ブラックロータス株式会社か?あの新進気鋭のコンサルティング会社。最近、台頭してすごい勢いのある会社が?そんな大企業がどうして?」
「自己紹介しよう。ブラックロータス株式会社取締役社長ボリスです」
「な!?」

ボリスはそういいながら、BlackLotusを生け贄に捧げ
マナを得た。さらに森と友なる石からマナを引き出し
「スリヴァーの女王を召喚する!」
「いやいや、だからArcan’sDenial撃つから」
「Sit!」

「ボリスよ、本気かい?」
「ああ、本気さ。カネならもう十分にある。僕はこのゲームに恩返しがしたいのさ」
「またどうして」
「最近のこれらのカードゲームの現状を憂いているんだ。このままだと近いうちに必ず失われてしまう。だから、僕が先頭に立ってこの世界を変えるのさ」
「独りじゃ無理だろう」
「だから、君にも頼むんじゃないか」

セルゲイは秘技の否定の効果で余分にカードを1枚引いて
場に流砂を加える。そして、さらに冬の宝珠を加え

「黒の万力を場に加える!そして、エンドだ」

黒の万力が容赦なくポリスのライフを奪っていく。
さらに冬の宝珠がポリスを縛り動け無くさせる。

「ああ、非情のコンボだ。そんな君にこれを用意した」

ボリスは極楽鳥からマナを出し、場に黒の万力を加えた。
しかし、ただの黒の万力ではなかった。

「なにっこの光り輝く黒の万力は!!?うわぁ」
「これは名誉ある運営者の証。君には黒の万力を用意した」
「・・・他にも賛同者がいるのかい?」

「ああ、僕自身には極楽鳥を、あと神の怒りとネビニラルの円盤は既に賛同者の手元にある。とりあえず悪魔の機械も用意してみた」

「ふーん、ラリーが承諾するとはねぇ。よしわかった僕もやろう。だいたい最近のルーキーの根性の無さには嫌気が差してきたんだ」
「君もかい。僕もさ。マナーも悪い。やつらの腐った性根をたたき直してやろうぜ!」

「で、このターン君の手札が減らなかったら、
黒の万力で君のライフはゼロになるんだが」

「・・・セルゲイ。君の性根も一緒にたたき直してやりたいな」
「じゃあ、今回は僕の勝ちだね」

「まだはやい!セット宝石鉱山、さらに場にMoxJetを加え
土地を全てタップ、スリヴァーの女王を」
「Force of Will」


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