夕輝と寝覚月
 
 
 
 
 

地球温暖化について。

 ◆

まず、二酸化炭素が原因というのは浅はかすぎる。

確かに二酸化炭素などの温室効果ガスには
地球の温室効果を高める効果があり、
現に金星などの惑星ではこの影響により非常に高温である。

"地球温暖化は二酸化炭素が原因である"というのは
科学的な合意に過ぎない。大多数の意見というよりは
そう説明するのが最も簡単であるだけのことだ。

"私は違うと思うけど、そうなんだろうね"って感じの
科学者(まあ、何を持って科学者とするんだろうか)も多い。
 
 
で、報道機関が何を以てそんなことを言ってるかといえば、
IPCCという世界気象機関の中のひとつの団体である。

ここが、地球温暖化などの提言を行い
それが世界に間接的な影響力を及ぼしている。

最新のデータによれば、
彼らは今後100年で平均気温は5度以上上昇し、
海面は30cm上昇すると予測している。

ちなみに30年前の予測では100年後には3mの上昇が予測されており
年が進むに連れて予測は小さい方向へ改訂されている。

また、彼らはボソっと呟くには
二酸化炭素の量が安定しても地球温暖化は止まらないとしている。

 ◆

二酸化炭素を減らす取り組みは必要では無いかと考える人は多いし、
私もそれを否定しない。

地球温暖化を能動的に食い止める方法は今のところ
温室効果ガスの抑制(安定)という手段しか存在しないと
考えられている。

しかし、温室効果ガスの抑制(安定)という手段は
二酸化炭素の排出を抑えることと同義ではない。

我々はそれが同義だと思いこまされているに過ぎない。

なぜなら、それが世界を支配する側の人間にとっては
非常に有益だからだ。
 
世界は支配する側と支配される側に確実に分かれている。

 ◆

では、どんな利益があるか。

ICPPの構成員は各国から選出されてはいるが、
当然、その中に占める先進国の割合は多い。

二酸化炭素は工業技術発展の過程で必ず発生し、
それを抑えるためには高いコストが必要となるため
二酸化炭素の排出の抑制はそのまま産業活動の抑制に繋がる。

先進国が先進国の地位を確保するためには
これほど効果的な方法は無い。

もちろん、発展途上国はそれに反発している。

 ◆

大企業にとっても実に有益だ。

いかにも環境問題に配慮していますという姿勢は
大衆にとって好感的に映る。

そして、それにはコストが必要となる。

当然、中小企業はついていけない。
大企業は環境配慮という大義を掲げて既得権益を守ることが出来る。

 ◆

そして、果たして本当に環境に良いのか?

私に言わせれば二酸化炭素の排出を抑えるような
ネガティブな方法は失敗する。
もっとポジティブな方法を考えなければならない。

例えば、
空気中の二酸化炭素を固めて
地中に埋葬する方法がある(炭素固定)。

こんな感じで、排出した分で過剰な分に関しては
廃棄してしまえばいい。
地中に埋葬するのが問題なら宇宙にでも捨ててしまえばいい。

本当に環境に配慮しているなら、
地球温暖化を食い止める気があるなら出来るはずだろう。
しかし、それは為されない。
(研究している科学者は一杯居る)

なぜなら、地球温暖化という言葉にこそ
各国の思惑が、大企業の思惑が潜んでいるからである。

 ◆

それに、地球が暖かくなって困る人ばかりではない。

確かに海面上昇によって沈む島に住む人々は困り果てるだろう。
しかし、永久凍土が溶けて新たな大地を得る人々もあるだろう。

寒さに震える人々に暖かい春が訪れるかも知れない。

南極大陸の氷が溶けたら、大きな大陸が現れるだろう。
新たな畑を確保できるかもしれない。

海水温度が上昇することで
クジラの生息可能範囲が広がる可能性も高い。

渇いた砂漠に雨が降る可能性、雨期の期間が広がる可能性もある。

 ◆

そもそも、地球温暖化の原因が太陽の活動にあるとする説もある。
太陽が地球の気候に与える影響は少ないと言われているが
特定の波状効果によって、
気温上昇に間接的に影響する可能性もあるという。

他にも、空飛ぶスパゲッティモンスター教団では
海賊の数の減少が地球温暖化に影響していると主張している。
(統計学的にはそれが否定できないのが面白いところ)

 ◆

さらに、二酸化炭素が原因だとし、
地球温暖化を防ぐために、二酸化炭素の排出を抑えようとしても
それが為されていない場も多い。

例えば、植物を植えれば良いというのは早計だ。

植物は日光が無ければ二酸化炭素を放出する。
世界最大のジャングル、アマゾン地域では
植物が吸収する二酸化炭素より発生させる二酸化炭素の方が
多いのではないかという結果も出ている。

同時に、電気自動車とガソリン自動車では
電気自動車の方が二酸化炭素を発生させないと思いがちだが、
電気自動車の電気が全て火力発電で賄われている場合は
どちらがより良いかというのは即断できる物ではない。

ホントに地球環境を考えるなら
火力発電より原子力発電の方が良いのは間違いないのに
世界各国では原子力発電は使われずに火力発電が大勢を占める。

 ◆

二酸化炭素の排出を抑えるために焼き畑農業を辞めさせたら
そうやって暮らしを続けてる人々はどうするのか。
これからの地球のために死ねというのであろうか。

たまに、私も主張するが、自動車廃止すれば二酸化炭素の
発生は抑えられるかも知れない。
けど、それは、自動車産業に携わる人間に
路頭に迷え、と言ってるわけである。

そうでなくても、ディーゼルエンジンの規制で
生活が苦しくなった人々は確実に存在する。

 ◆

結局、地球温暖化と一言で言ったところで
その問題は深い。

なにより問題なのは、その深さも考えずに
安易な考えに寄りついてしまうことである。
 
 
 
 ◆

蛇足として私の意見を申し添えるとしたら、
二酸化炭素を固定する技術の発展が最も効果的であるだろう。

この技術は、もし、地球温暖化の原因が二酸化炭素に無いとしても
二酸化炭素濃度をさらに引き下げることで
人為的な氷河期を作ることが可能になるので
結果として地球を冷やす技術に繋がる。

同時に、二酸化炭素の発生を恐れて
産業活動を縮小するのは論外である。
人間は進化を放棄したら、あとは揺るかな死滅が待っているだけだ。

あとは、光合成の技術転用である。
光合成発電、すなわち、二酸化炭素と水で
エネルギーと酸素を作り出す技術が確立すれば
人類は次の世代へと進化できるような気がするんだが。

 ◆
 
 
最後に、とにかく安易に考えること
他人の意見を鵜呑みにすることはしてはならない。
不安を煽られて騙される元にもなるし
道徳的にも良くない。
もしかしたら、そんな人は早くぼけるかもしれない。

考えよ。人間は考える葦である。
考えなければ、その時点でタダの葦に過ぎない。
 
 
 
という意見を鵜呑みにしている間は成長できないよ。

コメント

nophoto
KNO
2007年9月3日21:58

立場上あまり何もいえませんが(笑)
あんたの理屈だと〜人間が集団自殺すりゃいいんでね?

埋めるには反対!
埋める→ミミズ困る→はりねずみピンチ
宇宙へ→宇宙ミミズ困る→宇宙はりねずみピンチ

これからの人類はネガティブに粛々と暮らすのが一番です。
ご近所さんには迷惑をかけないように。。。
そう進化してるんですからそれが自然です。

夕輝
夕輝
2007年9月3日22:42

人間を滅ぼすのはお前の役目だろうが。

nophoto
KNO
2007年9月4日22:57

失敬な!
みなさんプリウス勝ってくださいに★

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