ISBN:4757703325 コミック 近藤 るるる エンターブレイン 2001/03 ¥588

心地よい純粋さ

 
 
登場人物が思いっきりコドモなわけだが、
コドモとは時に残酷で時に純粋で、
我々の心を掴んで放さないことがある。

可愛い小さな女の子たちが主役であるが故に
そういう人向けな雰囲気もあるが、
それだけでこの作品を語るにはあまりに勿体ない。

多くのギャグを交えて語られるストーリーは
子供の純粋さに溢れると同時に
堅い芯が一本しっかり通っていて、
読み応えも十分味わえる。

近藤るるるの画風として、
ぷにっとした少年少女が描かれていて
一般人としては、少々手に取りにくい部分はあるかもしれないが、
漫画として評価するならば、この作品の評価はかなり高い。
完成度もかなり高い部分でバランスも取れていて、
読む価値は十二分にある。

萌えという言葉が一般にも理解される以前から
近藤るるるの作風はちっとも変わっていないが、
そういう萌え系の漫画の中では珍しく身が詰まっているのが
近藤るるるの漫画の特徴では無いだろうか。

また、もうひとつの特徴しては、
幸せな雰囲気が漫画全体に充ち満ちていることであろうか。
ある種の癒し系の効果を得られるのは間違いない。
夕輝の好みでもあるが、
やはり幸せな話は見ていて心が安らぐ。

そういう作品こそ愛されてしかるべきではないだろうか。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索