ISBN:4812462509 コミック 天獅子 悦也 竹書房 2005/10/07 ¥590
 
御無礼です。


麻雀の漫画です。はい。物凄いですが、
麻雀がある程度わからないと面白くないかも知れません。

麻雀の漫画なので、麻雀麻雀してますが、
 
 
純粋に漫画として出来の良い作品です。
漫画として読ませる手法を知っている作者が描いている感じがします。
 
 
ドラゴンボールになぜクリリンが居るか知ってますか。
読者は感情移入とまではいかなくても、
漫画の中で自分の居場所身代わりをつい捜してしまうのです。
悟空は強すぎて感情移入しにくいですが、
クリリンなら大丈夫です。あるいはヤムチャという手もあります。
その存在にはストーリー上だけでなく、漫画として意味があるのです。

ストーリーテラーとも言いますか、
ともかく、漫画であるからには
客に読ませなければなりません。

面白ければ客は寄ってきますが、
最終的に読ませることができなければ負けです。
読ませるというところで大事なのはやはり手法だと思うのです。

話がだいぶと逸れましたが、
この"むこうぶち"は麻雀漫画ですが、
漫画としてしっかりしています。
他の麻雀漫画がしっかりしていないと言うのではないです。
麻雀の漫画は他のジャンルに比べて、
優秀な漫画家が集まっているのは気のせいでしょうか。
とりあえず、麻雀系の漫画は意外と安心して読めます。

その中でも、むこうぶちは私が最も良いと感じています。
 
むこうぶちを良い漫画と感じるところに
構図の良さがあります。
麻雀漫画なので、結局は
大半のシーンは卓に座っているだけなのですが、
にも関わらず、脈動感のある構図取りをしていると思います。
実際の風景ではなく、心からの見え方、雰囲気を巧く描いていて、
また卓上以外のシーンもきちんと描き込まれていて好感が持てます。

 
高い位置で安定した画力、ストーリーに合った画風、
読んで損はしない逸品です。
 

 
ただ、麻雀を知らなければ面白くないだろうのが少し残念です。

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