結局は、3人の中でトップを取るのは簡単そうでも、
300人の中からトップを取るのは難しい。>挨拶
 
 
【吸血鬼】

吸血鬼とは、人間の生き血を喰らい永遠を生き続ける悪鬼である。
分類は、上級アンデッドあるいはデーモンであり、
いずれの場合も強大な力を持っている。
弱点と呼ばれるものをたくさん持っているが、
ひっくり返せば、その弱点以外には無敵に近い存在である。

日光に弱く、日光の元では即座に灰化したり大きなダメージを受ける。
流水に弱く、流れる水の上を渡ること(飛び越えること)はできない。
川の中に落ちれば、まったく行動不能になってしまう。
当然、雨の中は出歩けない。
鏡に映らないし、招かれないと家に入れない。
大蒜の匂い(あるいは大蒜そのもの)が苦手。
ホーリーシンボルや祝福されたものに触れるとヤケドする。
自分のテリトリーを離れると大幅な弱体化を受ける。
毎日、自宅の棺桶で睡眠を取らなければならない。などなど

ただし、これら全ての弱点を持っているとは限らない。
ヴァンパイアの中には、デイライトウォーカーやノーブルといった
日光に対して抵抗力を持っている種別が存在するし、
そうでなくても強めのヴァンパイアは祝福されたアイテムに幾ばくかの抵抗を持っている。

その能力は、有名なところでは
霧や狼、蝙蝠に姿を変えたり、視線による魅了があるが、
ヴァンパイアの力を支えているのはその強靱的な肉体である。
オーガーやトロールなんぞ問題にならないほどの肉体能力を
ヴァンパイアは持っている。魅了や変身なんかはオマケに過ぎない。
オマケに過ぎなくとも、高い魔力を持ち、
人間程度が行使するほとんどの魔法に対しては
完全にレジストできるだろう。

吸血鬼を人間の身で倒すのは不可能に近い。
下級のヴァンパイアなら聖水や十字架、聖剣や白木の杭、
それに塩があれば倒せるかも知れないが、
デイライトウォーカーやノーブルになると
人間の身で立ち向かうのは不可能だ。

まず、彼らは死なない。
既に絶望的な感があるが、殺すには白木の杭で心臓を打ち抜くか、
完膚無きまでに叩き伏せて焼き尽くすぐらいしかない。
後者の方法を用いる場合は、その灰にしかるべき処置をしないと
簡単に生き返ってくる。
処置は、複数のツボに灰と塩を混ぜて詰めて、
厳重に封をして別々の河に流すというものである。
前もって、灰を天日干ししておいたり祝福しておくと良いかも知れない。
そこまでやっても、灰を全て集めて処女の血を注ぐと復活したりする。

白木の杭を打ち込んで殺しても、
白木の杭を抜くと生き返ったりするかもしれないので
その場合は口に塩を詰めて、火葬すると良いらしい。

なお、十字架が効果あるのは、
祝福されたホーリーシンボルとしての十字架であり、
単に十字のカタチのものが効果があるわけではない。
(ただし、この辺りのヴァンパイアの弱点は精神的なものも大きいので、
下級のヴァンパイアにはカタチだけでも十分効果があるかもしれない)

話を戻すと、死なないというこはそれだけ長い時間を生きている
ということに他ならない。
彼ら(彼女ら)は大抵、剣の名手である。
君の人生の何十倍の時間を鍛錬に費やせば名手になろうものだ。
魔力も高いし、知力も高いので、多くの魔法を使いこなすし、
なにより知恵が高いので、罠にひっかけたりとかは通用しない。
自信過剰なきらいがあるので、そこを狙えばあるいはだが。

で、ヴァンパイアはどのように生活しているか。

彼らの食事は人間の血であるが、
実は薔薇からも生気を吸うことができる。
だが、薔薇から得られる栄養価は彼らにとっては微々たるもののようだ。

ヴァンパイアは処女や童貞の血を好む傾向にあるが、
それは、ヴァンパイアが不死であるからに他ならない。
不死になると、不必要なるものがある。
それは生殖活動だ。
だからこそ、ヴァンパイアは生殖活動に従事し汚れた血よりも
純潔な血を好む。実際の栄養価に差があるかどうかはわからないが
老いた血よりは若い血の方が体には良さそうだ。
なお、栄養価にはならないが、ワインを好んだり、
フルーツの類を食することもある。

生殖活動の話が出てきたが、彼らはどのように増えるか、

まず、ヴァンパイアに血を吸われたものはヴァンパイアになると言うが
あれは半分正解だ。
ヴァンパイアに血を吸われると、処女(童貞)で無い限り、
基本的にスレーブとなる。スレーブヴァンパイアは意志を持たず
主、則ち自分の血を吸ったものに従事する。
このスレーブは知能が無いので、ちょっと強いゾンビみたいなものだ。
まあ、ちょっとどころではないが。
基本的にと書いたが、犠牲者の血を一夜にして全て吸いきった上で
自分の血を一滴与えることで、スレーブでないヴァンパイアを
生み出すことが可能だ。この場合、生前の記憶を持っていない場合が多い。
が、生前のスキルは全て継承される。
処女(童貞)は、スレーブにはならず、血の儀式を行わずとも
ヴァンパイアとなる場合が多いようだ。
この場合は、血を吸った相手の婚約者(パートナー)となったりするらしい。
なお、ヴァンパイアはその気になれば性交渉が可能だが
それで妊娠させたりしたりということは
アンデッドとしてのヴァンパイアには無いようだ。

ヴァンパイアは大抵の場合、一人である。
稀につがいで生活し、いずれの場合も
スレーブや操った人間、あるいは下級アンデッドを下僕として生活している。
増える方法が血を吸うことなのだが
最初のヴァンパイアはどうやって生まれたかという疑問が残る。
このヴァンパイアを真祖と呼んだりするが、それはともかくとして
最初のヴァンパイアは人間の突然変異、あるいは
不死の実験の哀しい結果から生まれたものだと思われる。

一部で有名な串刺し公ヴラド(ヴラド・ツェペリ)は実在の人間である。
サディスティックな人間だったらしいが、
ヴァンパイアでは無かったようだ。
 
ともかく、ヴァンパイアは強大な存在だ。
それこそ、生半可な悪魔よりタチが悪い。

しかし、美しいヴァンピレス(女性のヴァンパイア)になら
一度は血を吸われてみても良いかもしれない。
そのときは死なない程度にお願いしたいものだが。

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