夕輝とブラックリドル
2005年8月12日惑乱の死霊がなんか高い>挨拶
夕輝の4版のヤツを買い取ってくれ。
【まじっく】
頭の混乱と脅迫状の話。
夕輝は脅迫状に賛成していた。
もっとも票を投じたわけではないのだがね。
その気持ちは今まだ変わらない。
むしろ、脅迫状でほんとに良かったと思っている。
強迫だのトゥーラクへの賛歌だの
強いカードばかり見ても仕方有るまい。
そんなこと言ったら、青が祖先の回想と時間移動を要求し始めるぞ。
で、単純にテキストだけ見れば
頭の混乱の方が強いのは明らかだ。
多くの意見にあるとおり、
脅迫状には、こちらに選択権が無いが、
頭の混乱はこちらに選択権がある。
少し前に、嘘か誠と彼方からの呟きの話でもあったように
基本的に、こちらに選択権が無いカードは弱い。
わざわざマナ支払ってんだから、選択権ぐらいよこせって話。
今回は脅迫状が選ばれたわけだけど、
あんまり人気は無いみたいだ。
では、頭の混乱が再録された時のことを考えてみよう。
多くの黒いデッキがこれを使うと思うかね?
答えは否だ。
なぜか。
黒の2マナ圏は優秀なスペル・クリーチャーがずらっと並んでいる。
手札破壊に限定しても、貪欲なネズミ、困窮に鼠の短牙がある。
夜の囁きや残虐の手だって優秀であろう。
その場所を勝ち抜くパワーは頭の混乱には無い。
さらに3マナ圏も意外とパワーカードが揃っており、
3ターン目の頭の混乱はもはやクズ手になりさがってしまう。
脅迫状ならどうか。
これ現環境のデッキに使われるかと言われれば
それはそれで答えに苦しむところだ。
しかし、黒の1マナ圏は枯れている。
昔は優秀なクリーチャーがひしめいていたが、
今となっては何処吹く風。寂しい限りである。
そこへ1マナという利点は激しく素晴らしい。
今まで金属モックスを採用していない、黒に濃いデッキは
1ターン目にセットエンドすることが少なくない。
しかし、これを採用することで、1ターン目から動くことができる。
これは意外に大きな利点だ。
手札を全て見ることはできないが、3枚まで見ることができる。
これだけでかなりの情報を得ることができる。
そしてその3枚は優先度が低いのだ。
このマナコストこそ、これらのカードの明暗を分ける要素だと思うのだ。
さらに先を見よう。
この9版という基本セットは
神河ブロックと1年間、ラヴニカのブロックと2年間ほど
共にスタンダードに存在することになる。
前述の、黒の2マナ圏の優秀カードの多くは神河に存在し、
最初の1年間は頭の混乱の出番は無い。
しかし、神河と9版に存在する黒の1マナの優良カードは少なく、
ハンデスを考えると、1マナ圏のハンデスは
霊光の追跡者は1ターン目にハンデスできないので除外すると、
脅迫状のみとなる。
つぎに、ラヴニカは多色がメインテーマだと言われている。
そのため、メインボード戦の2ターン目の頭の混乱では
色が巧く選択できない可能性も考えられる。
(もちろん、多色化は多色化でもデッキ皆きんきらきんとかになれば
何色指定でも頭の混乱でひっかけられるかも)
ヘタを打てば、1枚も捨てられないなんてことも考えられる。
ラヴニカは未確定すぎるとしても、
9版で対抗色のダメランが帰ってきてることだし、
これから多色化は進むと思う。
また多色メインとなると、たぶん環境速度は低下する。
単色デッキと3色デッキだと3色のが遅いのは普通だと思う。
速度が遅いと
ハンデスはより重く大量にカードを破壊できるカードを使うか
より速く動きたいと思う。
牽制としてなら高速かつピンポイントが基本なのであるが、
そこまで高望みは出来ないだろう。
まあ、強迫は無理としても脅迫状は
それなりに妥協できるのでは無いだろうか。
1ターン目に3枚の中から1枚選べるわけで、
相手の手札7枚のうちから上から4番目の優先度を落とせる。
序盤は土地の優先度が高くなる傾向にあるため、
公開されない4枚のうち、2枚程度は土地であろうから
手札を全て見れないだけで強迫に近い効果を得られると思うのだ。
頭の混乱を牽制に使うためには、
速度は目を瞑ったとしても、
その効果はメインボード(第一戦目)では疑問だ。
色を選択する情報は、
相手が1ターン目にセットした土地(とプレイしたカード)のみ。
さらにアーティファクトは絶対に落とせない。
置いた土地が基本地形1種類のみなら良いが、
相手が複数のマナを出せる状況であったら、
色の選択はかなり厳しいものになると思われる。
多色化が進めばなおさらだ。
結局はどちらが良かったかという疑問は、
どちらも9版に含まれていたとする場合に
自分がどちらを使うかと考えれば案外簡単だ。
どっちも使わないなどと哀しいことを言わずに考えてみて欲しい。
9版に貪欲なネズミが再録されなかったとしたら、
どちらの方が良かったかという問題はさらに複雑になったに違いない。
夕輝の4版のヤツを買い取ってくれ。
【まじっく】
頭の混乱と脅迫状の話。
Addle / 頭の混乱
ソーサリー 1黒
色を1色選ぶ。プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。その後、あなたはその中からその色のカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、選ばれたカードを捨てる。
Blackmail / 脅迫状
ソーサリー 黒
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札からカードを3枚公開し、あなたはその中から1枚を選ぶ。そのプレイヤーは、選ばれたカードを捨てる。
夕輝は脅迫状に賛成していた。
もっとも票を投じたわけではないのだがね。
その気持ちは今まだ変わらない。
むしろ、脅迫状でほんとに良かったと思っている。
強迫だのトゥーラクへの賛歌だの
強いカードばかり見ても仕方有るまい。
そんなこと言ったら、青が祖先の回想と時間移動を要求し始めるぞ。
で、単純にテキストだけ見れば
頭の混乱の方が強いのは明らかだ。
多くの意見にあるとおり、
脅迫状には、こちらに選択権が無いが、
頭の混乱はこちらに選択権がある。
少し前に、嘘か誠と彼方からの呟きの話でもあったように
基本的に、こちらに選択権が無いカードは弱い。
わざわざマナ支払ってんだから、選択権ぐらいよこせって話。
今回は脅迫状が選ばれたわけだけど、
あんまり人気は無いみたいだ。
では、頭の混乱が再録された時のことを考えてみよう。
多くの黒いデッキがこれを使うと思うかね?
答えは否だ。
なぜか。
黒の2マナ圏は優秀なスペル・クリーチャーがずらっと並んでいる。
手札破壊に限定しても、貪欲なネズミ、困窮に鼠の短牙がある。
夜の囁きや残虐の手だって優秀であろう。
その場所を勝ち抜くパワーは頭の混乱には無い。
さらに3マナ圏も意外とパワーカードが揃っており、
3ターン目の頭の混乱はもはやクズ手になりさがってしまう。
脅迫状ならどうか。
これ現環境のデッキに使われるかと言われれば
それはそれで答えに苦しむところだ。
しかし、黒の1マナ圏は枯れている。
昔は優秀なクリーチャーがひしめいていたが、
今となっては何処吹く風。寂しい限りである。
そこへ1マナという利点は激しく素晴らしい。
今まで金属モックスを採用していない、黒に濃いデッキは
1ターン目にセットエンドすることが少なくない。
しかし、これを採用することで、1ターン目から動くことができる。
これは意外に大きな利点だ。
手札を全て見ることはできないが、3枚まで見ることができる。
これだけでかなりの情報を得ることができる。
そしてその3枚は優先度が低いのだ。
このマナコストこそ、これらのカードの明暗を分ける要素だと思うのだ。
さらに先を見よう。
この9版という基本セットは
神河ブロックと1年間、ラヴニカのブロックと2年間ほど
共にスタンダードに存在することになる。
前述の、黒の2マナ圏の優秀カードの多くは神河に存在し、
最初の1年間は頭の混乱の出番は無い。
しかし、神河と9版に存在する黒の1マナの優良カードは少なく、
ハンデスを考えると、1マナ圏のハンデスは
霊光の追跡者は1ターン目にハンデスできないので除外すると、
脅迫状のみとなる。
つぎに、ラヴニカは多色がメインテーマだと言われている。
そのため、メインボード戦の2ターン目の頭の混乱では
色が巧く選択できない可能性も考えられる。
(もちろん、多色化は多色化でもデッキ皆きんきらきんとかになれば
何色指定でも頭の混乱でひっかけられるかも)
ヘタを打てば、1枚も捨てられないなんてことも考えられる。
ラヴニカは未確定すぎるとしても、
9版で対抗色のダメランが帰ってきてることだし、
これから多色化は進むと思う。
また多色メインとなると、たぶん環境速度は低下する。
単色デッキと3色デッキだと3色のが遅いのは普通だと思う。
速度が遅いと
ハンデスはより重く大量にカードを破壊できるカードを使うか
より速く動きたいと思う。
牽制としてなら高速かつピンポイントが基本なのであるが、
そこまで高望みは出来ないだろう。
まあ、強迫は無理としても脅迫状は
それなりに妥協できるのでは無いだろうか。
1ターン目に3枚の中から1枚選べるわけで、
相手の手札7枚のうちから上から4番目の優先度を落とせる。
序盤は土地の優先度が高くなる傾向にあるため、
公開されない4枚のうち、2枚程度は土地であろうから
手札を全て見れないだけで強迫に近い効果を得られると思うのだ。
頭の混乱を牽制に使うためには、
速度は目を瞑ったとしても、
その効果はメインボード(第一戦目)では疑問だ。
色を選択する情報は、
相手が1ターン目にセットした土地(とプレイしたカード)のみ。
さらにアーティファクトは絶対に落とせない。
置いた土地が基本地形1種類のみなら良いが、
相手が複数のマナを出せる状況であったら、
色の選択はかなり厳しいものになると思われる。
多色化が進めばなおさらだ。
結局はどちらが良かったかという疑問は、
どちらも9版に含まれていたとする場合に
自分がどちらを使うかと考えれば案外簡単だ。
どっちも使わないなどと哀しいことを言わずに考えてみて欲しい。
9版に貪欲なネズミが再録されなかったとしたら、
どちらの方が良かったかという問題はさらに複雑になったに違いない。
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