【心の旅】

こんな日がいつか来ることを私は気が付いていたのかもしれない。
けど、それを認めたくはなかった。
でも、あのときくらいからきっと気が付いていたと思う。

それが時に簡単に壊れることを私は知っている。
私はまた同じ事を繰り返したのだろうか。
壊れてしまったものは元には戻らないかも知れない。
けど、いつか元に戻るかもしれない日をまた私は待ち続けるのか。
もう待つのは疲れたよ。

自分の悪いところは知ってるつもりだ。
君はそれを信じないだろうと思うけどね。
普段の私はもっと固いし言葉は選び慎む。
言葉が簡単に人を傷つける裏切る怒らせる悲しませるから。
それでも、思慮の足りない言葉を口にしてしまうことはある。
それは私の努力の至らない点だ。人と話すのは難しい。
言葉だけに限らない。一挙一足全ての行動は言葉と同じ力を持つ。
そう、単なる欠伸でさえも、時には鋭すぎる刃となる。

実を言えば私はメールが大嫌いだ。
文字なんかでは伝えたいことは何も伝わらないと思っている。
確かに、便利なのは認める。もちろん私も日常で活用している。
でも、たった数十行の文字で何が伝わると言うのか。
話をするだけでも難しくすれ違うと言うのに。

そんな窮屈な世界は嫌いだ。
だから、私は何も考えずに話をできる相手を
付き合える相手をいつでも探している。
話を聞いてくれるだけで良い。聞き流してくれればかまわない。
だけど、それは私にとって都合の良すぎることだ。
そこまでわかっていても、私はやってしまう。
それは私が君を信頼するがゆえだが、
それは君にとっては迷惑だろう。

なんでだろうな、そこまでわかってるのにな。
次なんてもう無いのに。

せっかく神様から貰った無いはずの二度目のチャンスを失ったのか。

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