夕輝と巫女覚醒への道[3]
2004年10月29日6.巫女覚醒に投入されるカード群
・クリーチャー
マナ加速以外に用いられるクリーチャーと、そのクリーチャーを用いる目的を考える。ほとんどの巫女覚醒における勝利手段が、巫女などの中堅生物によるビートダウンか粗野な覚醒による一撃必殺であり、どちらの場合もクリーチャーで相手のライフを減らせば減らすほど勝利に繋がる。しかし、相手の攻勢から身を守るためにもクリーチャーは用いられるべきであり、攻撃と防御の見極めは極めて重要である。
永遠の証人/Eternal Witness
巫女覚醒の大半が緑を軸にしている以上、採用しない手は無い。現にデッキに投入せずに巫女覚醒を構築すると、勝率がかなり落ちる。カード回収、ビートダウン、チャンプブロックのいずれにも使える優良カード。3枚が標準であるが、デッキによっては十分に4枚投入の価値がある。
ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
対アーティファクト用の一枚。だが、ちらつき蛾を除去することができないので、銀破壊としての過信は禁物。しかし、3マナでパワー2を持ち、金属ガエルと相打ちを取れるなど、親和に対して効果は大きい。親和をメタったデッキには投入の余地がある。また、相手によっては地味にライフを削る役目を果たすだろう。
かまどの神/Hearth Kami
親和をメタったデッキに投入するが、主に軽量クリーチャーによるビートダウンが主眼のデッキに向いている。パワーが2あるので1回攻撃が通るたびに、粗野な覚醒が1ターン早く撃てるようになる。最速で8枚ランドから粗野な覚醒を走らせるつもりなら、相手のライフをいくら削っても削りすぎるということは無い。
弧炎撒き/Arc-Slogger
赤が濃いなら投入可能。その強さは論じるまでもない。ただし、能力を起動すると、ライブラリを削るため、一枚差しや二枚差しのカードを失うことにもつながり、粗野な覚醒を念頭にしていると相性は悪い。粗野な覚醒に頼らず、中堅によるビートダウンが主眼なデッキに投入されるだろう。そうでなくても、粗野な覚醒で削りきれなかったダメージを補ってくれるだろう。
清純な天使/Pristine Angel
白のダブルシンボルが撃てる、すなわちデッキに神の怒りが入っているなら、防御と攻撃に汎用的に用いれられるこの天使を薦めておく。実際、これを除去できるカードは、忘却石や神の怒り、死の雲などの全体破壊のみで、親和や赤コンの攻勢を完全に遮断する一枚。その間に土地を肥やし、覚醒に繋げるも良し。殴ってアンタップを繰り返すも良し。使い方がやや難しいがそれに見合う能力を持っている。
青の夜明けの運び手/Bringer of the Blue Dawn
運び手は巫女デッキと相性が良いような気がするが、実際はさほどそうでは無い。4色と5色の溝は少し深い。しかし、色マナのバランスを少し弄れば、簡単に投入でき、その能力も魅力的だ。基本的に青を使うことになるが、黒や赤も悪くない。いずれにしろ、5マナ5/5で破壊的な能力を持つのだから、十分フィニッシャーを駆ってくれる。
潮の星、京河/Keiga, the Tide Star
神河ドラゴンで唯一シングルシンボルの青のドラゴン。能力は強力。特に、相手のクリーチャー1枚の攻撃を完全に止めることが出来る。時間稼ぎにもってこいであり、相手を殴り殺すこともできる。殴り殺せれば良し、そうでなくても相手のクリーチャー1枚を潰せるし、時間が稼げれば覚醒に繋げることができる。
夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star
黒のダブルはかなり苦しいが、神河ドラゴン最強の名は伊達ではない。黒を濃くした巫女覚醒なら十分に投入できるし、通常の巫女覚醒にも気合いでねじ込むだけの価値はある逸品。
曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror
攻撃と防御に使える優良カード。地味に土地破壊を防いだりもできるが、タイタンなどの土地破壊の前では無力ではある。しかし、トークンを量産でき、瞬間的に高いダメージをたたき出せるので、これの採用は面白い結果を生むだろう。
クリーチャーは基本的に、序盤から終盤にかけて常に役立つ何らかの能力を持ったものか、相手を打ち倒すための攻撃力としてのいずれか、あるいはその両方の性質を兼ね備えたものを採用したい。粗野な覚醒を勝ち手段に据えていても、どんなに薄くても第二の勝ち手段を持つことは勝率を上げることに繋がる。頭蓋の摘出でトロンがダメージを受けて喜んでいる場合ではなく、頭蓋の摘出で巫女覚醒から粗野な覚醒が取り除かれることは十分に考えられるからだ。
フィニッシャーとして採用する場合、攻撃力があること、回避能力を持っていること、除去されにくいことがあげられる。これらの前提をすべからく満たすクリーチャーがある。それが清純な天使だ。飛行能力だけでなく、相手のブロック宣言前にアンタップすることでブロックされなくすることまで可能であり、全ての対象を指定するスペルやダメージを発生させるスペルでは傷つかない。清純な天使を活用するなら、デッキのいつでも使えるインスタントの割合を若干増やすことだ。潮の星、京河も良い選択だ。こちらは除去されにくいことは無いが、除去されても代わりを掴まえることが出来るかも知れない。
[4]へ続く。
これらの巫女覚醒への道は原稿が完成したら、
一度まとめてホームページにでもあげる予定。
せっかく書いたんだし。
・クリーチャー
マナ加速以外に用いられるクリーチャーと、そのクリーチャーを用いる目的を考える。ほとんどの巫女覚醒における勝利手段が、巫女などの中堅生物によるビートダウンか粗野な覚醒による一撃必殺であり、どちらの場合もクリーチャーで相手のライフを減らせば減らすほど勝利に繋がる。しかし、相手の攻勢から身を守るためにもクリーチャーは用いられるべきであり、攻撃と防御の見極めは極めて重要である。
永遠の証人/Eternal Witness
巫女覚醒の大半が緑を軸にしている以上、採用しない手は無い。現にデッキに投入せずに巫女覚醒を構築すると、勝率がかなり落ちる。カード回収、ビートダウン、チャンプブロックのいずれにも使える優良カード。3枚が標準であるが、デッキによっては十分に4枚投入の価値がある。
ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
対アーティファクト用の一枚。だが、ちらつき蛾を除去することができないので、銀破壊としての過信は禁物。しかし、3マナでパワー2を持ち、金属ガエルと相打ちを取れるなど、親和に対して効果は大きい。親和をメタったデッキには投入の余地がある。また、相手によっては地味にライフを削る役目を果たすだろう。
かまどの神/Hearth Kami
親和をメタったデッキに投入するが、主に軽量クリーチャーによるビートダウンが主眼のデッキに向いている。パワーが2あるので1回攻撃が通るたびに、粗野な覚醒が1ターン早く撃てるようになる。最速で8枚ランドから粗野な覚醒を走らせるつもりなら、相手のライフをいくら削っても削りすぎるということは無い。
弧炎撒き/Arc-Slogger
赤が濃いなら投入可能。その強さは論じるまでもない。ただし、能力を起動すると、ライブラリを削るため、一枚差しや二枚差しのカードを失うことにもつながり、粗野な覚醒を念頭にしていると相性は悪い。粗野な覚醒に頼らず、中堅によるビートダウンが主眼なデッキに投入されるだろう。そうでなくても、粗野な覚醒で削りきれなかったダメージを補ってくれるだろう。
清純な天使/Pristine Angel
白のダブルシンボルが撃てる、すなわちデッキに神の怒りが入っているなら、防御と攻撃に汎用的に用いれられるこの天使を薦めておく。実際、これを除去できるカードは、忘却石や神の怒り、死の雲などの全体破壊のみで、親和や赤コンの攻勢を完全に遮断する一枚。その間に土地を肥やし、覚醒に繋げるも良し。殴ってアンタップを繰り返すも良し。使い方がやや難しいがそれに見合う能力を持っている。
青の夜明けの運び手/Bringer of the Blue Dawn
運び手は巫女デッキと相性が良いような気がするが、実際はさほどそうでは無い。4色と5色の溝は少し深い。しかし、色マナのバランスを少し弄れば、簡単に投入でき、その能力も魅力的だ。基本的に青を使うことになるが、黒や赤も悪くない。いずれにしろ、5マナ5/5で破壊的な能力を持つのだから、十分フィニッシャーを駆ってくれる。
潮の星、京河/Keiga, the Tide Star
神河ドラゴンで唯一シングルシンボルの青のドラゴン。能力は強力。特に、相手のクリーチャー1枚の攻撃を完全に止めることが出来る。時間稼ぎにもってこいであり、相手を殴り殺すこともできる。殴り殺せれば良し、そうでなくても相手のクリーチャー1枚を潰せるし、時間が稼げれば覚醒に繋げることができる。
夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star
黒のダブルはかなり苦しいが、神河ドラゴン最強の名は伊達ではない。黒を濃くした巫女覚醒なら十分に投入できるし、通常の巫女覚醒にも気合いでねじ込むだけの価値はある逸品。
曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror
攻撃と防御に使える優良カード。地味に土地破壊を防いだりもできるが、タイタンなどの土地破壊の前では無力ではある。しかし、トークンを量産でき、瞬間的に高いダメージをたたき出せるので、これの採用は面白い結果を生むだろう。
クリーチャーは基本的に、序盤から終盤にかけて常に役立つ何らかの能力を持ったものか、相手を打ち倒すための攻撃力としてのいずれか、あるいはその両方の性質を兼ね備えたものを採用したい。粗野な覚醒を勝ち手段に据えていても、どんなに薄くても第二の勝ち手段を持つことは勝率を上げることに繋がる。頭蓋の摘出でトロンがダメージを受けて喜んでいる場合ではなく、頭蓋の摘出で巫女覚醒から粗野な覚醒が取り除かれることは十分に考えられるからだ。
フィニッシャーとして採用する場合、攻撃力があること、回避能力を持っていること、除去されにくいことがあげられる。これらの前提をすべからく満たすクリーチャーがある。それが清純な天使だ。飛行能力だけでなく、相手のブロック宣言前にアンタップすることでブロックされなくすることまで可能であり、全ての対象を指定するスペルやダメージを発生させるスペルでは傷つかない。清純な天使を活用するなら、デッキのいつでも使えるインスタントの割合を若干増やすことだ。潮の星、京河も良い選択だ。こちらは除去されにくいことは無いが、除去されても代わりを掴まえることが出来るかも知れない。
[4]へ続く。
これらの巫女覚醒への道は原稿が完成したら、
一度まとめてホームページにでもあげる予定。
せっかく書いたんだし。
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